家族が前立腺がんの放射線治療で入院している時は、毎日数分でもいいので顔を出すようにしていました。また、看護師さんたちからもそのように言われていましたので。長時間ですと、入院患者である身内の疲労につながるということだったのですが、しかし全く顔を見せないのもダメだということで。

誰かがやってくるということは、入院患者にとって刺激となるそうです。入院患者は毎日代わり映えのしない病室でひたすら病と闘っているわけです。患者さんの病状にもよりますが、娯楽を楽しめる状態にない人だっているわけです。

ですからこそ、お見舞いにくる家族が大事なのです(もちろん家族との関係が良好であることが大事ですが)。毎日少しの時間でも顔を見せて刺激を与えることで、入院患者さんの気持ちの上でも、そしてもちろん身体のことを考えてもいい方向に向かせることができるということですから。

入院している状態で「病は気から」というのも深刻度合いが違うかもしれませんが、しかし病気と気持ちは密接に関わっていますからね。誰も顔を見せない状態ですと悪化することもあるわけです。ですから少しでも顔を出すことが大事なのです。