母が突然がんになりました。

普段から健康で、病院に行ったことのない母が朝、突然大量の下血をし、病院を訪れ、色々な検査を受けただけでも心配でしたが、医師に呼ばれ、突然言われた言葉は意外な宣告でした。

母はステージⅡの子宮頚がん、しかも転移の心配があると言います。

がんという言葉を聞いただけで、大きなショックを受け、目の前が真っ白になり、医師の言葉も耳に全く入ってきませんでした。

がんといえば、どうしても死を想像してしまいます。

しかし、今はがんは助かる病気、きちんとした治療をすれば完全に治ります。

最初は不安で、マイナスな事ばかり考えていましたが、気持ちを前向きにして、母は絶対に治る、絶対大丈夫と心を強く持ち、家族が一丸となって母を励まし、そして応援しました。

不幸中の幸い、母のがんは手術で取り除けるとのことで、すぐに子宮摘出手術を受けました。

病理が出ないと、詳しいことは言えないとは言われたもの、無事に手術は成功し、他に転移もなく、そのまま退院をして、母は自宅にて過ごしました。

それから5年が経ち、今は再発もなく、母は元気に過ごしております。

やはりがんは治る病気と、改めて思いました。

母が病気になって、私達家族の絆は深くなり、私も自分の体を大切に、そして、母に精一杯の親孝行をしたいな、と改めて実感させられました。

家族が病気になると、心の底から心配をし、そして考え方も全く変わるものです。

退社間際のことです。いつもより早めにパソコンのスイッチを切り、やれやれと思った時、目の前に黒いごみのようなものがフワフワしていることに気が付きました。目が疲れているのか思い、瞬きをしたり、目薬を差したりして様子を見ましたが、一向に消えません。どうやら右眼だけで、左眼はいつもと変わりありません。そのうち消えるだろうと気を落ち着け、帰宅しましたが、黒いフワフワは形を変え、動きを変え、何だか数が増えてきたような…。これはもしや飛蚊症というものでは?突然こんなに見え出すなんて、何かよからぬことの兆し?いてもたってもいられなくなり、私は近所の眼科に駆け込みました。もしやこのまま手術、入院?待合室で悪い想像ばかりしていましたが、医師の診断はそっけないものでした。飛蚊症というのは加齢によって、誰にでも起こる現象なんだそう。皆焦って病院に駆け込んでくるけれど、大きな病気に結び付く人は少ないんだとか。ただし、一度なった飛蚊症はもう消えませんということ。飛蚊症が始まった後は、網膜剥離の危険性もなくはないので、しばらくは定期的にきてください、ということで終わり、ホッとする反面、加齢という言葉を重く感じたのでした。