中学生になってすぐに脳の小脳という部分の血管変形、破裂で入院しました。現在は定年退職していますが、当時は父が漢方の会社に勤めていた為、紹介して貰った慶応大学病院の脳外に入院しました。若干のツテのようなものがあったので、恐らく他の人より楽に個室に入れたのだと思いますが、そんな恵まれた状況の中でも困ったことは起こりました。
入院してすぐは頭痛(脳圧が高かったので)が酷く、小さな不便など分からなかったのですが(それを良しともし難いですが)段々とその症状がおさまってきて困ったことは「乾燥」でした。冷暖房が完璧な為、とにかく部屋が乾燥しており、鼻がつまっていたりして口を開けて寝てしまった日には喉が痛くてしょうがなくなってしまいました。
私は入院の大部分が個室だった為に空間を好き勝手できましたので、濡れたタオルを親が吊り下げたりして対応してくれましたが、個室に移動できるまでにいた大部屋ではそうもいきません。病人なので温度管理が完璧なことには感謝しかなかったのですが、それでも意外な不都合はあるものだ…と感じていた思い出です。