外出先で具合の悪くなった母が救急車で搬送され、診断の結果は何と脳梗塞。数年前、癌で放射線治療を受けていたこともあり家族全員が真っ青になりましたが、幸いすぐに病院に運ばれたためにリハビリ次第で以前と同じように生活できるようになると医師から告げられました。

まずは一安心でしたが、70歳近い年齢ではリハビリをするにも気力が付いていかないらしく、母を鼓舞するのが大変でした。子供に勉強をさせようとして、一生懸命褒めるような感じです。

脳梗塞でのリハビリは、体を動かすだけではなく、算数や漢字の書き取りなど、頭を使うリハビリも必要です。体を動かす方は病院でリハビリのメニューを組んでくれますが、それ以外の時間帯は自主的に学習ドリルなどをさせるなどして、まさに子供に勉強させるような大変さでした。

母はひと月とたたないうちに、1人で歩けるようになりましたが、病院内で歩くのと外を歩くのとは全く違うため、外出許可を得て、時々外に連れ出すなど、リハビリは本当に大変でした。手術をした場合も術後のリハビリに時間がかかると聞きましたが、本人はもとより、家族にも根気が必要だと感じた体験でした。