私の父は76才で大腸癌になり、発見したときはステージ4で、切除しましたが肝臓に転位しており、肝臓癌によって亡くなりました。そうして、父より9才年下の母が、去年、乳がんがあると確定診断されました。
同じ76才、同じ癌、同じような急な宣告と手術前の沢山の検査でした。単なる偶然だし病院も違うと自分に言い聞かせながらのその待ち時間の精神的苦痛が大変なものでした。
同僚や友人にありのままを話しました。すると、それぞれが体験談を聞かせてくれました。こちらの精神的動揺につけこんだり、先祖供養や壺の話を持ち出したりする人は一人もいなくて、必要な情報を親身に教えてくれて、要は相談相手に恵まれていたのです。みんな治療は成功して元気になられたとのことで、癌はありがちな病気であり、治療は可能であると確信を得ました。一人で付き添うことになる私自身の体を気遣う助言ももらいました。
そこで、両親とも同じ癌にやられてたまるか、と覚悟が決まったら、後は自然にてきぱきと体が動きました。
8時間の大手術を、淡々と待つことも出来ました。
治療は手術で終わりではありません。再発し次の治療をするにしても、根気よく完治を目指すべきです。そうして、癌はあくまでもひとつの病気であって、よくない偶然や悪化を無関係なことに結びつけないように患者も家族も自分をしっかり持つ必要があります。
治療が上手くいくには、食事や生活環境を整え、患者の体力をベストの状態にしておくことも重要です。気合いをいれて全てに立ち向かいましょう。