卵巣嚢腫だと診断されました。摘出手術を受ける際、実際に嚢腫部分を採取してみなければ、良性か悪性かははっきり判断できないと言われました。多くの場合良性なので、おそらく良性だろうとは言われましたが、やはり悪性の可能性がゼロでないことも知っておくように言われました。
良性の場合は、嚢腫の部分を摘出するだけですが、悪性だった場合、転移が見られれば、かなり広範囲の摘出となるのだそうです。そのため、もしかすると、卵巣のみならず子宮の方も摘出するかもしれないと言われました。当時はまだ結婚1年目という時期だったこともあり、このような説明を聞いて、涙が止まりませんでした。もしかしたら子供を産めなくなるかもしれないという恐怖が襲ってきたのです。ただ幸いにも、良性だったので悪い部分である卵巣の一部のみの摘出で済みました。麻酔から目覚めてそのことを聞いた時は、本当によかったと思いました。
乳がんや腫瘍の摘出手術は、画像などではわかりにくく、実際に手術してみなければ現状がわからないことが多いそうです。患者はそういった恐怖と闘いながら、手術に臨んでいるのです。