私は中学生の時、肺炎になって入院したことがあります。その時、真夜中にもかかわらず看護師さんが毎回点滴を時間になったら替えに来てくれ、夜中にも働いている人がいるのだと、初めて間近で感じました。その尊敬は未だに覚えています。

私はそのマネはまずできません。患者さんという、苦しんでいる人を救いたいという思いはありますが、その姿を見ることができません。病気や苦しみ、痛みに関してはよくわかっているからこそここだけは感情移入しすぎてしまい、とても見ていられないのです。

それが仕事となればやるでしょうし、嫌でも見慣れると思います。でも、その苦しみを私は背負えません。自分のことで手一杯です。

入院して中学生ながらにこうして看護師さんに敬意の思いを抱きましたが、ただがんばってくださいと願うばかりでした。過酷な仕事であることはなんとなくわかっていましたし、それでも文句を言わないでくれたのがプロだなと思いました。患者ながら遠慮しつついた入院生活でした。

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