私が乳がんと診断された のは、36歳になったばかりの時でした。
その時、子供たちは小学校6~4年生でした。
長男とふざけて遊んでいたとき、長男が払いのけた私の手が乳房にあたって、
しこりがあることを発見しました。
母方の家系が癌家系であったため、直感で癌だと思いました。
いつかは癌になり、癌で死んでいくものだと覚悟していました。
実際、50代でおじたちは癌で亡くなっています。
幸い、初期で発見されたため、部分切除で済みました。
「抗がん剤をしてもいいし、しなくてもいい。」
主治医からはそう説明されました。
抗がん剤をしての再発率は6%、抗がん剤をしなかったら10%と言われたため、
抗がん剤をしないという選択をしました。
90%の確率で再発しないなら、苦しい思いをして抗がん剤をする必要はないと
判断したからです。
その判断に主治医は驚いたようでした。
「抗がん剤をしないと言った患者は初めて」だと。
学会で発表したとも聞いています。
10%の再発率におびえるより、90%の再発しないを私は信じました。
あれから、9年。
私は45歳になりましたが、再発していません。
選択は間違っていなかったと思っています。