父が末期の食道癌でした。発覚した年齢が48歳だったため、進行も早く、余命半年と宣告されました。まだまだ働き盛りだったため、会社には籍をおいたまま、闘病生活をスタートさせ、家族のみの告知として、本人には決して知らせないようにしていました。

 

何があっても、余命半年ということは絶対に口にしないようにし、周りの人にも絶対に父に末期癌ということを伝えないようにお願いしたりしました。そうして、何事もなく職場復帰できると信じ込ませようとしたことが、家族としての苦労でした。

 

少しでも闘病生活に前向きに取り組んでもらえるよう、必ず毎日見舞いに行き、心細さを解消してあげようと、よいことを積極的に伝えるようにしました。また、知人の乳がんの経験者や、その家族とも話をすることで、気を張っている状態から少し解放され、また支えようというエネルギーをもらえるようになりました。

 

主治医をはじめとする医療スタッフともよく話をして、次の検査や手術などの見通しなどをできるだけ前もって確認しておき、心労を減らしました。

 

一番辛いのは本人であることは間違いありませんが、支える家族もまた、大変です。できるだけ気持ちを共有できる人がいてくれることに、思いを巡らせてみましょう。

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